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Street dwellers in the USA
2017/7/18
とあるコレクションブランドのデザイナーのインタビューで、
「楽をするのがファッションなのか?」と自問している時に
アメリカで目に止まったのが路上生活者。
スウェットがネックウォーマーになり、梱包用ブランケットがコートになり、
雨の日にはビニール袋がレインブーツになる。
驚くような色彩を組み合わせていることも少なくない。
彼らからファッションの根源的な意義を見出し、
生きるための知恵やアイデアをリスペクトした。
それまで、最新の機能素材と用いてイージーなウェアが強みだったブランドの
変化したコレクションは多くの人に受け入れられたという内容。
確かにここ何年も機能素材で楽に誰でもコーディネートできる物がトレンドの主流となっている。
5月にアメリカで見た路上生活者のスタイリングに
異様な魅力を感じた。
色や合わせにルールが無く、自由に思えたからこそ、
今、新しく新鮮に思える。
春はそんな少し外したスタイリングを意識してみたいと
思っていた時のインタビュー記事だったので少し、興奮した。
そのブランドの秋冬を覗いてみようと思う。
路上生活者だけでなく、ワーカーやパフォーマー、
すれ違う人達も個性的で見ているだけで多くのスタイリングを想像させてくれる。
写真はそんな思わず撮ってしまった街で出会った人達。
これも、アメリカの魅力のひとつ。